プレ更年期(40歳前後で抱える症状)②

2021.7.24

FEATURE
プレ更年期(40歳前後で抱える症状)②

プレ更年期に私が試したこと

前回、プレ更年期(40歳前後で抱える症状)①で私のプレ更年期の始まりについてお話ししました。

私が数年間に試行錯誤して、試したことについてご紹介します。すでに10年近く経っているので、社会の変化も加えながら検証していきます。

心療内科・精神科を受診

10年前は、心療内科という診療科ができ始めたころで、うつ症状や摂食障害などの相談窓口だったと思います。

婦人科で検査を受けた後、私は心療内科を受診しました。「診療内科」は1996年に標榜科として認められてから十数年経った頃で、街で看板をよくみるようになった頃でしたので、10年以上経ったいまとは、随分違っていたと思います。

会社勤めでハードワークを強いられているわけでもなく、子育て中の専業主婦の不定愁訴は、当時なんとなく軽く扱われているような気持ちがしました。薬を処方されましたが、私のつらい気持ちもろくに聞いてもらてないと感じて、薬を服用することには抵抗感があり、薬は最初飲みませんでした。

その数年後に訪ねた精神科では、精神安定のための薬を処方されました。この時の薬の名前は覚えていませんが、授乳期も終えていたので症状が改善するならという気持ちで飲み始めました。

その薬は、一番苦しかった「イライラ」には効果がありました。ところが、精神や気分を低めに安定させるような感覚で、楽しい気持ちや好奇心もなくなって一日家でゴロゴロするようになってしまいました。それでは生きている意味がないように感じて、ほどなくその薬の服用もやめました。

次に別の病院で処方されたのは「デパス」という薬でした。検索すると、抗不安薬、睡眠導入薬としてポピュラーなもののようです。検索する記事の中にもあるように、なによりも、即効性が魅力でした。子育てなどで気持ちがワ―――!と高ぶって苦しくなった時に頓服で飲むと、すーっと落ち着きました。それ以来、このデパスをお守りのように処方してもらって、頓服で飲むようにしていました。そんな時期が1~2年続いたと思います。

私は専門家ではなく、あくまでも体験談として書いていますが、インターネットなどで調べてみると、デパスには即効性があるだけに依存や離脱が問題になって危険も多いようです。長く頼らなくてよかったと思います。

この時には知らなかったことですが、後に、私にとってのデパスの代わりになってくれたのが、ジェモセラピーの「ギンヨウボダイジュ」や「デタントリス」です。気持ちがワーーッと高ぶって苦しくなった時や、イライラして仕方のない時、泣きたくなるくらい怒りが込み上げてくる時など、頓服で飲むと、水の中で舞い上がった砂が沈殿して澄んでいくような感覚になれました。

→ギンヨウボダイジュはこちら

アーユルヴェーダクリニックを受診

東京青山にある、蓮村誠先生の「南青山プライムクリニック」を受診しました。アーユルヴェーダでは、心の不調には身体を整えることからアプローチし、身体の不調には心の緊張をほぐしていくことからアプローチします。私はここで3つのことを勧められました。

①アビヤンガ(アーユルヴェーダのオイルマッサージ)

薬草を加えたごま油を全身に塗り込むようにしてマッサージします。塗り込まれたオイルは皮膚に吸収されて血流と共に全身に行き届き、身体に必要な滋養を与えて、体内の老廃物を皮膚から排出させる効果があります。血流の流れと発汗を促すために、ハーブ蒸しのサウナで身体を温めます。

血行促進、老廃物排出、冷えやむくみの改善、疲労回復、免疫力向上、睡眠改善、整理不順、体力回復などの効果が期待できます。

毎日のセルフケアでも効果がありますが、本当に身体が弱った時にはアーユルヴェーダクリニックでの施術をお勧めします。セルフケアで毎日のオイルマッサージをする時には、こちらがおススメです。(薬草オイルのスニルオイル)

蓮村先生は現在クリニックを閉院されていますが、臼井先生が独立されています(銀座レンガ通りクリニック)

②瞑想・ヨガ

なんとも言いようのないイライラや不安に対して、心療内科や精神科では薬を処方されましたが、アーユルヴェーダクリニックでは、マントラ瞑想を学んで習慣にするように勧められました。瞑想がよいことは知っていながらも、なかなか習慣に取り入れることができませんでしたが、このころから真剣に瞑想やヨガを学び、日常に取り入れるようにしてきました。

ヒマラヤ聖者公認のヨギから「マントラ」をいただき、そのマントラを心の中で唱えながら目を閉じて20分程度静かに座ります。どうしても忙しい時は歩きながら、または嫌な人や苦手な人に会う時に、このマントラを心の中で唱えます。

これは毎日の積み重ねのようなもので、少しずつ少しずつ、心の海が荒立たないようになってゆきます。表面は、周囲の風によって波が立っても、底はいつでも穏やかなままであるようなそんな深く豊かな海のような心を、少しずつ少しずつ自分で育んでいくような感覚です。

科学的にも医学的にもその効果が認められている瞑想は、今は多くの本などでも紹介されていると思います。私もその後、ご縁あってヨギアマンディープからヒマラヤ聖者伝授の古代ヨガの講師資格を頂きましたので、瞑想をお伝えすることができます。瞑想を学びたい方はお気軽にご連絡ください→瞑想を学びたい方のお問い合わせ

③日記を書く

まず、お気に入りのノートか手帳を1冊買いに行きます。そしてそこに、毎日、日付と、自分がその日できたことを3つ書いていきます。その3つは、どんなことでもよくて、昨日と同じでもよいのです。

たとえば、「洗濯物を干して畳んだ」とか「会社に行って仕事をして帰ってきた」というような当たり前のことでもよいわけです。とにかく、「今日もできた」ということを積み重ねていきます。失敗したり嫌なことがあった日でも、「遅刻したけど、ちゃんとお詫びできた」とか「嫌いな人と会ったけれど、普通に話せた」などです。

これらは、当たり前のことのようですけれど、命があって元気だからできることばかりです。何年も続けなくても大丈夫です。1冊書き終わるころには、自分を自分で褒めることが出来るようになっているはずです。私も、今ではカウンセリングでお客様にもご紹介している方法です。

「自分」と「家族」について

最後に、とても重要なことが、「自分」と「家族」についてです。

これは、私が今もなお続けている取り組みで、おそらく生きている限りお手入れしつづけていくテーマなのではないかと思います。

プレ更年期や更年期の時期は30代後半から50才前後までですが、つまり「大人になる」という時期です。「受験勉強をこなすと大学生になれる」というようなステップではないので苦しみを感じますが、この時、親やパートナーや子どもと距離を置いた「自分」という存在の在り方を見つめることが必要になり、親やパートナーや子ども達との関わり方を整えていくことが必要になります。

アーユルヴェーダでは、人には持って生まれた質があると考えられていますが、そうした質を学び理解することで、「自分」をさらにわかることができ、「家族」を受け入れていけるようになっていきます。

持って生まれたダルマ(ミッションやテーマや使命のようなもの)もあります。ダルマは人それぞれに異なりますが、家族の縁は、その人がダルマを達成するために無意識のうちに自ら選んでいますので、それらの問題に向き合うことで自分の人生が見えて来ます。

親との問題、子どもとの問題、子育ての難しさなど、お手伝いが必要な場合にはいつでもご相談ください。ご相談はこちらへ。